インテリア-柱-Metz

ショーウィンドーのスペースは通行人から見られるためにある内部であり、外部から“管理”される空間である。この“中間”のスペースに、 “インテリア ‐ 柱”が設置される。この柱の断面は柱が位置する街のかたちをしている。メッツの街はショーウィンドーの中に閉じ込められ、街を匿っている建築物の中に観客は入ることができない。包含関係、街-建築-住人の関係は逆転される。メッツの街は、ここで現代美術センター FAUX MOUVEMENT の建築を支える。

シリーズ-模型「15㎡の国境」

このインスタレーションの模型のシリーズはフランス-ベルギー、フランス-ドイツ、フランス-スイス、フランス-イタリーの国境を集合させている。それぞれ二つの国に共通の線がレリーフに転換され、作品が受け入れられる場所の状況の中で床に設置される。各々のレリーフはインスタレーションのされる場所と、フランスと隣国を隔てる国境との関係によって選択される。フランスで設置される場合はフランス側がレリーフ側になり、したがって観客はフランスの外側に位置されることになる。訪問者は靴を脱ぎこのインスタレーションの上を歩いたり横になったりすることができる。隣接する国での展覧会の場合はボリュームの形はフランスで発表されたものの負の形となる。